VMwareのMac版Fusionの公開ベータがやっと利用可能になりましたので、ちょっとだけ試用してみました。
現在のところ予め用意されているVM設定(vmx)のメニューは、Windows(3.1/95/98/ME/NT/2000/XP/Server 2003/Vista)、Linux(Read Hat/SUSE/Novel/Sun Java Desktop System/Mandrake/Mandriva/Turbolinux/Ubuntu/Other)、Novel NetWare(5/6)、Solaris(9/10)、MS-DOS、FreeBSDです。また、ゲストOSで64bit版があるものはそれも選択できます。
今回は、先日新しくなったばかりのSolaris 10 (11/06)を試してみました。
仮想マルチプロセッサ
VMware Fusionでは、まだParallels Desktop for Mac(以下、Parallels)では実装されていない仮想マルチプロセッサを設定できます。Core DuoなMacBookでParallelsを動かした場合、CPU用にコア1つ、グラフィックス用にコア1つという使われ方をするため、ゲストOSにサーバ系のOSを試したいときはちょっと勿体ないと思っていましたが、VMwareでは2つのコアをCPUに割り当てることができます。
「New Virtual Machine Assistant」でマルチプロセッサを設定する場合は、「System Settings」画面で「Advanced CPU and Memory Settings」をクリックすることでCPU数を設定できます(MacBookの場合は、1か2が選択できました)。
もし、ウィザードで設定を忘れても、vmxファイルをエディタで編集すればいつでも変更できます。vmxファイルを含めた、各VMの設定はデフォルトでディレクトリ~/vmware/に保存されます。CPU数を変更する場合は、vmxファイルのプロパティnumvcpusを変更します。
numvcpus = "2"
Solarisからもきちんとデュアルプロセッサとして認識されています。
仮想ネットワーク(NAT)で、MacからゲストOSにアクセスできない
まだBeta実装だからだと思いますが、Windows版のVMware Playerではできていた、ホストOSからゲストOSへのネットワークアクセスがFusion Betaではできていません。Mac側に仮想NICはできませんし、ルーティングテーブルも変更されません。
ゲストOSから外部のネットワークへのアクセスは問題なくできるのですが、Mac側からゲストOSにsshでログインしたり、ファイル転送したりすることができないため、とても不便です。おそらく将来の版では改善されるのではないかと思います。
参考までにネットワークの設定にNATを選択した場合のゲストOS側から見える仮想ネットワークは 172.16.97.0/24。仮想ルータ、DHCPサーバ、Macの内向けアドレスはいずれも172.16.97.2になります。この情報を前提にMac側でBINDを設定すれば、ゲストOS側から問題なくホスト名のDNSルックアップができます。
Solaris用のvmware toolインストール後、画面が真っ白に
VMware Fusionでは、Solaris用にもvmware-toolが用意されているのですが、これを入れたところ、Xの画面が真っ白になってしまいました。現状ベータでは、Solaris用のvmware toolをインストールされないことをお勧めします。
もし、誤ってインストールしてしまったら、シングルユーザモードなどに移行して、/usr/bin/vmware-uninstall.plを実行し、vmware toolをアンインストールします。
vmware toolが正しく動くと、各種Macの特殊な解像度が設定されたxorg.confが利用できたり、Cmd-QでOSがシャットダウンできたり、仮想NICが速くなったり(現状のpcn0はとても遅い)と、よいことが沢山あります。マウスカーソルがMacとSolarisで行き来できるようになるかどうかは分かりませんが、正式版までには直してもらいたいものです。
【追記】vmwara toolが作成するxorg.confを削除することで、画面真っ白問題を回避することができることが確認できました。
Thanks > araiさん
マウスの第2ボタンが効かない
vmware toolがインストールされないと機能しないのかもしれませんが、「キーボードとマウス」環境設定で、「副ボタンのクリックの代わりにトラックパッドに2本指を触れてクリック」を設定しても、MacBookではマウスの第2ボタンが効きません。
これは早く改善してもらいたいものです。
【追記】vmware toolのインストール後、vmware toolが作成するxorg.confの代わりに、/usr/X11/bin/Xorg -configureで作成されるxorg.confをベースに、マウスの設定だけ
Driver "vmmouse"
と書き換えることで、トラックパッドでの右ボタンクリックができるようになることが確認されました。また、Cmd-Ctrlなしでホスト/ゲスト間でのマウスのシームレスな移動もできるようになります。
Thanks > araiさん
ディスクやNICの追加がGUIからできない
ただし、VMの設定(vmx)ファイルをエディタで直接編集して、以下のようなエントリを追加すれば、問題なく2つ目の仮想ディスクを追加できます。
ide0:1.present = "TRUE"
ide0:1.fileName = "disk2.vmdk"
Settings画面を見るときちんと2台のディスクが見えます。
以上のように、VMware Fusion Betaはまだまだ荒削りな感じです。現状では、実用的に使用するなら、機能的にも安定性も先行しているParallels Desktopに軍配が上がります。
しかし、手元に多くのVMware仮想ディスクを抱えている人にとっては、VMware Fusionを選択するメリットは大きいでしょう。VMware Fusionの将来のアップデートに期待します。
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