Dextral or Sinistral

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Dan Brownの代表作"The Da Vinci Code"のChapter 28に以下のような文章があります。

In France and Italy, the words for “left”—gauche and sinistra—came to have deeply negative overtones, while their right-hand counterparts rang of righteousness, dexterity, and correctness. To this day, radical thought was considered left wing, irrational thought was left brain, and anything evil, sinister.

フランス、イタリアでは、sinistral(左利き)はsinister(邪悪な、不吉な)という単語に通じるように、かなりネガティブなイメージがあるそうです。一方、dextral(右利き)はdexterity(器用)という単語に派生しています。右が優位であるという考え方はキリスト教的価値観に基づくものだそうです。右がright(正しい、正確、正義)であることから考えると、not rightな左利きは良い悪いを通り越して、存在そのものを否定されているかのような気にさえなります。

世の中には、右利きを前提とした道具(ハサミ、腕時計、カメラ、きゅうすなど)が多くあり、それらを左手で、時には利き手ではない右手で使いこなそうとする左利きの人の方を不器用(gauche)と考える人はあまりいないように思います。

日本における右のイメージは政治的な意味での保守的(conservative)、左は急進的(radical)というのが一般的な認識かと思いますが、英語でも右派(right wing)、左派(left wing)と表されるように、この意味においては世界共通であるようです。

また、「右に出る」という表現に表されるように、優れた者ほど右側に並ぶという考え方も日本にはあるわけですが、dexterityというのとはかなり意味合いが異なります。

右脳(right brain)と左脳(left brain)の役割分担については、音楽や芸術などの非論理的(irrational)な思考は右脳で処理し、言語や計算などの論理的(rational)な思考は左脳で処理するという学説を聞いたことがあると思います。そのため、右脳の指令が活発な左利きの人の方がより創造的であり、左利きに天才が多いのもそのためであるという話もよく聞かれますが、必ずしもそうではないようです

右と左の意味についてより深く考えてみたい方は、outfocusさんの秀逸なコラムページ「左右の理屈」をご参照ください。

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