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iPhone SDK β公開とアプリケーション配布の今後

もうご覧になった方も多いと思いますが、3月6日にiPhoneソフトウェアのロードマップが発表され、そのプレスイベントのビデオが公開されています。

iPhoneソフトウェアは6月にバージョン2.0となる予定で、エンタープライズ向けに以下の広範囲な機能追加が行われることになっています。

  • Push email/calendar/contacts (MS ActiveSync)
  • Global address list
  • Cisco IPsec VPN
  • Certificates and Identities
  • WPA2/802.1x
  • Enforced security policies
  • Device configuration
  • Remote wipe

また、同時にデベロッパー向けに公開されたiPhone SDKのβ版では、Core OS/Core Services/Media/Core Touchの全てのレイヤのAPIのドキュメントおよびサンプルコードが公開されています(上記、2.0の仕様は非公開)。

アプリケーションの配布については、予想通りiTunes Storeの音楽配信と同様にAppleが管理するApp Storeからの配信によるインストールのみが許されることになりました。このアプリケーション配信サービスを利用するデベロッパーはアプリケーションの有償無償に関わらず、$99のiPhone Developer Program(または$299のEnterprise Program)に加入しなければなりません。

ここで気になるのは、App Store開始後のjailbreakを前提とした従来のパッケージマネージャであるapp tapp InstallerCydiaの将来です。Appleは登録依頼のあったアプリケーションの登録を拒否することもできるため、InstallerやCydiaのようなAppleのコントロール下にできない二次配布を行うソフトウェアのApp Storeへの登録を拒否するかもしれません。また、仮にこれら二次配布を行うソフトウェアが許可されたとしても、ルートディレクトリ配下にインストールされることを前提としたアプリケーションはインストールできない可能性が高くなります。アプリケーションのインストール先はディレクトリ~mobile/Applications/配下に限定されることになるでしょう。JavaやRubyなどのサードパーティのラインタイムとそのランタイムを前提としたサードパーティのアプリケーションという構成や、実行にルート権限を必要とするsshdなどのデーモン型のアプリケーションをiPhone OS 2.0配下で実現可能かは現在のところ不透明です。

App Storeによるサードパーティアプリケーションの配布システムはおそらく成功するでしょう。しかし、もし、Flash、Java、Ruby、Pythonなどのランタイム環境のどれをiPhone OSとして採用するかがAppleのビジネス的な方針によってコントロールされるようになるのであれば、大変残念なところです。

6月のApp Storeの開始を待ってみなければ上記の詳細は分かりませんが、iPhone/iPod touchがオープンプラットフォームとしても魅力的なデバイスでいてくれることを望みます。

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