« Inside Leopard: X11.appと日本語環境の問題 | トップページ | jailbreakする人はiTunes 7.5へのアップデートはちょっと待った方がいいらしい。 »

iPod touch 1.1.1でiJailBreak 0.3

当初私はiPod touchを単なるメディアプレイヤ(iPod)+Webブラウザ(Safari)として見ており、3G iPhoneが入手可能になるまでは全く購入するつもりはありませんでした。メディアプレイヤー+Webブラウザであれば、若干制約はあるもののNokia N73(705NK)で十分でしたので、携帯電話とは別にもう一つの携帯デバイスを持ち歩く程の魅力はiPod touchに見いだすことができませんでした。

しかし、JailBreakを簡単にするiJailBreakの登場と、Installer.appによるインストール可能なアプリケーションの急速な充実ぶりを知りました。iPod touchはiPhoneと同様UNIXをベースとするMac OS Xが動作しているため、ApachePythonRubyなども動かせるようになっています。iPod touchを単なるメディアプレーヤと考えるのは明らかに間違いであり、3G iPhoneが登場するまでの間、十分に楽しませてもらえるデバイスであることが分かったため、遂に購入するに至りました。

iJailBreakは、Jailbreak Guideの全てのステップを半自動化したAppleScriptでできているユーティリティで、13才のAriX君によって作成されたものです。

iJailBreakはかなり自動化されているとはいえ、その実行手順は、きちんとドキュメントされておらず、先人たちのブログでの実施報告だけが頼りです。ところが、iPhone/iPod touchのファームウェアバージョンやiJailBreakのバージョンによって若干手順が異なるため、やはり最初は戸惑います。本エントリでは詳細なiJailBreakの実施手順の全てを報告することはしませんが、初めてJailbreakingする方がつまずきそうな点や注意点をお伝えします。なお、私がJailbreakingした環境は以下の通りです。

  • Mac: Mac OS X 10.5 Leopard
  • iTunes: 7.4.2
  • iPod touch: firmware version 1.1.1 (3A110a)
  • iJailBreak: 0.3

将来のファームウェアバージョン、iJailBreakの上記以降のバージョンでは、以下の記述と実際の振る舞いは異なっている可能性がある点にご注意ください。

1. iPod touchのシステムレベルの基本操作

まず、iJailBreakを実行する前に、iPod touchのシステムレベルの基本操作を体験しておくことをお勧めします。iPod touchにはマニュアルらしきものは一切添付されていませんので、以下の操作のうち少なくとも「シャットダウン」方法と「システム再起動」方法は練習しておきましょう。

  • シャットダウン: 本体上部の「スリープ/解除」ボタンの(約3秒)長押し。しばらくすると「電源オフ」の赤いスラダが画面上部に現れるため、このスライダを右にスライドする。
  • システム起動: 本体上部の「スリープ/解除」ボタンをアップルマークが画面に出るまで(約1秒)押す。
  • システム再起動: ワンステップの操作はないようです。シャットダウン操作+システム起動操作になります。
  • アプリ強制終了: ディスプレイ下の「ホーム」ボタンの(約6秒)長押し。画面がフリーズして操作できなくなったときに実施します。
  • システム強制再起動: 本体上部の「スリープ/解除」ボタンとディスプレイ下の「ホーム」ボタンを同時に長押し。上記、アプリ強制終了の効果がなかった場合、最後の手段として実施します。

参考:Appleサポート「iPod touch のフリーズなどの一般的な問題

2. iPod touchを工場出荷状態にする場合は?

場合によって、iPod touchを工場出荷状態にリセットしたくなる場合があります。この場合は、iPod touchをUSBケーブルで繋ぎ、Mac側でiTunesを起動しておきます。次に、iPod touchの本体上部の「スリープ/解除」ボタンとディスプレイ下の「ホーム」ボタンを同時に押し続けます。しばらくするとiPod touchがリスタートします。画面中央にアップルマークが出たら、「スリープ/解除」ボタンを離しますが、「ホーム」ボタンはそのまま押し続けます。しばらくすると、Mac側のiTunesに修復が必要なiPodが検出された旨のダイアログが表示されます。ガイドに従ってiPod touchの復元を実施します。

3. iJailBreakを実行する前に実施しておくこと

iPod touchを一時的に自動ロックをしないに設定にしておきます。iJailBreakが実行中にiPod touchの画面が暗くなると、きちんと処理が行われているかどうかが非常に不安になります。この不安を少しでも取り除くため、「設定」の「一般>自動ロック」で「しない」を設定しておきます。

4. iJailBreakを実行中に注意すること

iJailBreakをMacで起動したら、「JailBreak」ボタンを押し、後は画面の指示に従って作業を進めていくだけです。iPhoneアプリはデフォルトでインストールされるため、通常「Install iPhone Apps」ボタンの方は使用しません。

iJailBreakの処理が完了するまで、iPod touchを全部で3回手動で再起動(電源オフと電源オン)することになります。上記でシャットダウンとシステム起動の操作を練習しておいた方がいいと述べたのはそのためです。なお、iJailBreakの処理中に、iPod touchの再起動時に合わせてiTunesが自動起動し、名前を設定するダイアログが現れますが、iJailBreakの処理が完了するまでiTunesは無視してください。

5. iJailBreakが完了後に実施すること

iJailBreakが成功すると、iPhoneにはあってiPod touchで省略された「天気」、「Maps」、「メール」、「メモ」、「株価」が追加されます。さらに、コミュニティで開発された様々なアプリケーションを簡単にインストールできるInstaller.appが追加されています。

Img_9000

Installer.appでiPod touchのカスタマイズを進めていく前に、以下の手順を実行しておくことをお勧めします。

5.1 ssh rootパスワードの変更

iJailBreakの最後のダイアログに表示されたように、iJailBreakが完了するとWiFiを通じてリモートからsshログインができるようになっていますので、デフォルトのパスワードを必ず変更しておきましょう。

Macのターミナルからsshを実行し、iPod touchにrootアカウントでログインします。iPod touchのIPアドレスは、「設定>WiFi」で設定済みのチェックがついたワイヤレスネットワークの右側にある青い丸をタップすることで確認できます。

$ ssh root@xx.xx.xx.xx       ←xx.xx.xx.xxはiPod touchのIPアドレス
root@xx.xx.xx.xx's password: ←デフォルトパスワード"alpine"
# /usr/bin/passwd
Changing password for root.
New password:                ←新しいパスワードを入力
Retype new password:         ←確認のためもう一度入力

なお、mobileというアカウントも同じパスワード"alpine"でsshログインできるようになっているため、こちらも変更しておきます。

# /usr/bin/passwd mobile
Changing password for mobile.
New password:                ←新しいパスワードを入力
Retype new password:         ←確認のためもう一度入力

5.2 "/Applications"ディレクトリの移動

iPod touchのパーティション構成は、以下のように/dev/disk0s1(mounted on "/")が300MB、/dev/disk0s2(mounted on "/private/var")が残り全てになっています。

# df -h
Filesystem            Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/disk0s1          300M  254M   44M  86% /
devfs                  15K   15K     0 100% /dev
/dev/disk0s2           15G   35M   15G   1% /private/var

Installer.appからインストールされる通常のアプリケーションは、300MBしかないdisk0s1の/Applicationsにインストールされるため、あっという間にdisk0s1が一杯になり、運が悪いとiPod touchが起動しなくなってしまいます。この問題を避けるため、/Applicationsを容量に余裕のあるdisk0s2に移動し、シンボリックリックを張っておきます。

# mkdir /private/var/Applications
# cp -Rp /Applications/* /private/var/Applications/
# rm -Rf /Applications
# ln -s /private/var/Applications /Applications

また、PythonやRubyなどの開発ツールは/optにインストールされます。これらをインストールする予定の方は、今のうちにdisk0s2の方に/optを作成し、シンボリックリンクを作成しておくとよいでしょう。

# mkdir /private/var/opt
# ln -s /private/var/opt /opt

以上の作業が完了したら、iPod touch上のInstaller.appから好みをアプリケーションを簡単にインストールできます。

|

« Inside Leopard: X11.appと日本語環境の問題 | トップページ | jailbreakする人はiTunes 7.5へのアップデートはちょっと待った方がいいらしい。 »

ipod」カテゴリの記事

mac」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/181807/16975163

この記事へのトラックバック一覧です: iPod touch 1.1.1でiJailBreak 0.3:

« Inside Leopard: X11.appと日本語環境の問題 | トップページ | jailbreakする人はiTunes 7.5へのアップデートはちょっと待った方がいいらしい。 »